全国高校ラグビーは今日5日、準決勝が大阪・花園ラグビー場で行われる。優勝候補NO・1の東福岡は4日、神戸市内で約1時間調整し尾道(広島)戦に備えた。OBで3年前の3連覇に貢献した日本代表FB藤田慶和(21=早大3年)が初めて練習を訪れ激励。偉大な先輩の存在を糧に、3大会ぶり5度目の優勝へ突き進む。

 日本代表FB藤田に激励され、東福岡は気を引き締めた。尾道との準決勝を前に、今大会はスタンド観戦でエールを送ってきた偉大な先輩が初めて練習を訪問。練習中の直接指導や助言はなかったが、選手は見守る藤田の熱視線を肌で感じながら、モールやラインアウトからの連係などに約1時間集中した。

 11年度大会で3連覇に貢献した藤田は「立ってボールをつなげているところはレベルが高い。僕らの時より良くなっているところ」と、当時と比べたコンタクトプレーの強さに目を見張る。3大会ぶり5度目の優勝、選抜大会と7人制に次ぐ今季3冠を目指す母校に対し「いい雰囲気をしている。問題ないと思う」と太鼓判を押した。

 主将のフランカー古川聖人(3年)も「あと2戦というより、まず尾道戦。気を引き締めていく」。OBの声援も力に変え全力を注ぐ。【菊川光一】