柔道の世界選手権は26日にロッテルダムで開幕し、男女各7階級の世界一を決める。開幕前日の25日、日本選手はロッテルダム市内の大学の施設を借りて最後の調整を行い、第1日の男子66キロ級に登場する五輪2連覇の内柴正人(旭化成)は技へ入る動きの確認や、脚を取ろうと狙ってくる相手への対策など実戦的な動きを黙々と繰り返した。

 第1日は軽量級3階級を行い、内柴と同60キロ級の平岡拓晃(了徳寺学園職)、女子48キロ級の福見友子(了徳寺学園職)が登場、3人とも初優勝を目指す。女子48キロ級で前回覇者の谷亮子(トヨタ自動車)は出場しない。

 オランダでの世界選手権開催は1981年の男子大会、86年の女子大会(ともにマーストリヒト)以来。大会は30日までの5日間で、ことしから導入された世界ランキングに基づいてシード選手を決める新システムで運営される。