日本相撲協会の理事会が3日、東京・両国国技館で行われ、再任された北の湖理事長(元横綱)の下での新体制が決まった。

 NO・2となる事業部長には八角親方(元横綱北勝海)が就任。貴乃花親方(元横綱)は、ファンサービスや競技普及などを担う総合企画部長のほか、監察委員長や危機管理部長などの要職に就いた。北の湖理事長は、就任3期目で初の執行部入りを果たした貴乃花親方について「いろんな面からあらゆる仕事を覚えて、将来のために頑張っていただきたい。相撲道でも精進していますから、みんなが鏡だと思っている。将来を担ってほしい」と期待を寄せた。

 新たな担務では、大阪場所担当に鏡山親方(元関脇多賀竜)、九州場所担当に新任の松ケ根親方(元大関若嶋津)、広報部長に同じく新任の出来山親方(元関脇出羽の花)が就いた。復帰した友綱親方(元関脇魁輝)は教習所長となった。

 また、審判部長の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、巡業部長の尾車親方(元大関琴風)、名古屋場所担当の千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)は変更がなかった。

 ほかに審判部副部長には、現在の朝日山親方(元大関大受)に加えて井筒親方(元関脇逆鉾)が就任。浅香山親方(元大関魁皇)と立川親方(元関脇土佐ノ海)、浦風親方(元前頭敷島)が新たに審判部入りを果たした。春場所中に現役を引退した元大関の琴欧洲親方は指導普及部となった。

 理事候補選挙で落選した前事業部長の九重親方(元横綱千代の富士)は監察委員・指導普及部となった。