元幕内で西幕下51枚目の皇風(きみかぜ、27=尾車)が11日目の21日、日本相撲協会に引退届を提出した。初場所前に左肩腱板(けんばん)を断裂。腕が上がらず、思うような相撲が取れずに引退を決断した。「尾車部屋に入れて幸せだった。この部屋でなければ関取になれなかった」と感謝した。

 09年初場所で初土俵を踏み、11年秋場所で、早大出身として33年春場所の笠置山以来78年ぶり2人目の関取となった。「実績なく相撲界に入り、話題先行だったけど一生懸命、地力をつけるように努力した。十両を決めたときが1番うれしかった」と振り返った。

 今後は、具体的には未定だが「やれることは全部やった。悔いはない。これから第2の人生が始まっていく。相撲にはかかわっていきたい」と話した。