黒田、引退撤回!? 実現すれば、野球ファンにはトランプ大統領誕生級のニュースになるか、という「ねごと」です。
今月7日、広島の優勝パレード・優勝報告会(5日)の取材に出向いた流れから広島マツダスタジアムにいた私の前に現れた男がいました。
他でもない黒田博樹でした。今季限りでの現役引退を表明し、5日ですべてのスケジュールを終えたはず。しかし夏ごろから約束していた、あるテレビ番組の収録のためマツダスタジアムにやってきたそう。
トレーナーにジャージーのパンツとラフな格好の黒田。現役での仕事をやり終えた気楽さからか、のんびりムードです。収録後、車に乗り込んで帰ろうとしたとき、私を含め、ごく少数の記者に目を留めて声を掛けてきました。
「何ですか? 取材ですか? まだ何かありますか?」
これも、なかなか、珍しいこと。こうなれば、そこは昔からの顔見知りとあって「まあ、ちょっと話そうかい」と、雑談になりました。
私が知りたかったのは来春、マツダスタジアムでのオープン戦での引退登板をするのかどうか、ということでした。
札幌ドームでの日本シリーズ第3戦がラスト登板となっただけに、あり得ない話でもない。しかし、これについて黒田は戸惑いを浮かべました。
「う~ん。また肩を作れるかどうかですよね。だって、おととい(5日)にサインボールを投げ込んで、肩がパンパンなんですから。こんな状態で投げたら、オープン戦でちゃんと調整しようとしている相手の選手に失礼ですからね」
5日には96個ものサインボールを内野席はもちろん、階上の席まで豪快に投げ込んでいただけに肩が張っていた様子。そこから「今、これじゃあ投げられんでしょう…」という発想なのでしょう。
オープン戦は無理として、では逆にじっくりと休養を取って、再び、一からやり直せばどうなのでしょうか。今からゆっくり肩を休めて、春ごろからのんびりトレーニングを開始して、夏ごろに仕上げる。
大リーグでは例えばロジャー・クレメンスなど引退を撤回した選手は少なからずいます。そう思って軽く話を向けてみました。
「そうですね。来年7月ごろとか? う~ん、それなら、まあ、できるかもしれませんね。2年後とかになったら、もう絶対にダメでしょうけど…」
げっ! まじか! 万が一、そうなれば、これは途方もない驚き。もちろん、大阪人ならではの、しゃれというか、雑談でのリップサービスなのは間違いないところです。
それでも、すぐにそんな反応を返してくるあたり、黒田の心の中に0・1%ぐらいでも現役への未練があるのかなあ、とは思います。あくまで「ねごと」ですが…。



