春夏連続甲子園出場を目指した大阪桐蔭が、6年ぶりに3回戦で姿を消した。

 3回に中山遥斗内野手(3年)のソロで1点を先制。だが4回に今夏初先発のエース高山優希(3年)が関大北陽打線につかまり、2失点。それでも5回以降は踏ん張った。5回は3点目を狙った相手のスクイズを封じ、6回1死満塁のピンチも無失点で切り抜けた。塁上に走者を背負うとギアを上げ、5回以降は無失点も味方打線も相手エースの清水寛(3年)に反撃を封じられた。9回2死で古野奨人外野手(3年)が右飛に倒れ、スタンドから絶叫があがる中、大阪桐蔭の夏が終わった。

 昨秋の明治神宮野球大会準決勝・高松商(香川)戦で150キロをマークし、潜在能力の高さを見せつけたエース左腕。だがセンバツ前から腰痛に苦しんだ。本来なら夏に向けて走り込み、投げ込みで体、技術を鍛える春は、慎重にリハビリを進めた。「ここまで投げられたので、後悔はありません。でもチームの目標は優勝だった。なのにここで負けてしまったことには後悔があります」と涙をこらえた。