<高校野球岩手大会:花巻東3-0盛岡四>18日◇準々決勝◇市営花巻球場

 今秋ドラフトの超目玉右腕、花巻東・大谷翔平(3年)が、今夏2度目のマウンドに上がった。2-0の8回1死一塁で中堅からマウンドに向かい、1回2/3を無安打2三振。最速は151キロをマークした。センバツの大阪桐蔭戦で乱調の要因となったフォームも安定し「体のキレも良かった」と表情は明るい。ロッテ永野チーフスカウトは「バランスが良くなったし、力まずに投げてストレートが走っている」とセンバツ後の成長に目を細めた。

 大谷はこれまで先発登板がなく、計2回2/3で32球。だが、夏の連投を想定した練習を積んできたため、先発、長いイニングの登板にも不安はない。「ああいう負けをした。その分、勝ちたいという思いでやってきた」。19日の準決勝一関学院戦に向けても、気合十分だった。