第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で行われ、21世紀枠で小山台(こやまだい=東京)が都立校としては初のセンバツ出場を決めた。

 福嶋正信監督(58)は「21世紀枠として選んでいただきましたが、まだまだ勉強面も生活面も未熟な部分がたくさんあります。これからふさわしいチームになれるように、一緒に頑張っていきたい」と話した。

 小山台は昨秋の東京大会で、堀越、早実、日大豊山の強豪私学を次々と倒して8強入り。エース伊藤優輔投手(2年)は、都内屈指の好右腕だ。

 都心にある進学校。文武両道を掲げて、菅直人元首相や漫画原作者の雁屋哲氏ら著名人を輩出した伝統校は、06年のエレベーター事故で部員を亡くすという悲運もあった。狭いグラウンドを他部と共有、使用時間も限定されている環境の中、初めて甲子園切符をつかんだ。