今秋ドラフト候補の天理大・的場吏玖(りく)投手(4年=大阪電通大高)が9回4安打1失点で完投勝利し、優勝へ王手をかけた。

初回先頭からヒットを浴びて味方のエラーも絡み先制を許すも、最少失点で切り抜ける。3回からはテンポの良い投球で「フォーク調子良かったんで結構、合間合間にいっぱい入れられて良かった」と4回にこの日初三振を奪うと、8回まで計8個のKを積み重ねた。

打線は4回に追いつくと、9回に代打起用などがはまり勝ち越しに成功。的場はその裏、死球で塁にランナーを背負いながらも0で抑え「もう負けられない試合ばっかなんで、勝ちにつながるピッチングができてよかったです」と喜んだ。

10球団のスカウトも視察に訪れ、DeNA藤田和男スカウト(46)は「丁寧なピッチングできるっていうのは一番いいと思います。制球力はあるので伸びしろはある」と話した。

チームはこれで“M1”。9日に勝利すれば他大学の結果にかかわらず優勝となる。「やっぱり去年、春、秋ともに悔しい結果で終わった。チーム一丸となって、今年は優勝を目指して頑張ってきたので、あと1勝、勝てるように頑張っていきたいと思います」と昨秋は大産大と8勝2敗で並び、優勝決定戦の末に敗れたリベンジに燃える。

同時に、第75回全日本大学野球選手権記念大会の切符もつかむことになるが「1年生の時、ベンチ入らせてもらったんですけど、東京ドーム投げられなかったんで。ずっと投げてみたいなと思ってて。あと1勝して、東京ドームで投げられるように頑張りたいです」と優勝のその先も目指す。