これは、まあ、なんとも。すっかり強くなった最近の阪神ではあまり見ない惨敗である。9回に1イニングとしては今季ワーストの8失点。「暗黒時代」なんて言葉を思い出すような敗戦だ。せっかくの「こどもまつり」初戦はエラいことになってしまった。

いろいろな見方はできるだろうが試合を通して、ツキがなかったというか阪神に“流れ”がなかったようには感じる。1回、1死三塁で森下翔太、佐藤輝明の強力コンビの凡退で無得点だったのが始まりか。

今季は序盤の失点が多かった先発・村上頌樹は伏見寅威とのバッテリーで、いい立ち上がりは見せた。しかし4回に味方の2失策も絡んで2失点。自責点「0」で敗戦投手になってしまった。エースにこんな黒星を付けるのはどう考えてもよくない。

ツキがないのは1点差を追う8回の攻撃もそうだった。この回、先頭の佐藤が出塁を意識したように軽打で出る。大山悠輔は三振で1死一塁に局面が変わり、6番・福島圭音は痛烈なピッチャー返し。抜けていればチャンス拡大というところだったが、これが中川虎大のグラブに収まり、併殺打に。福島の俊足を考えればいかにも不運だった。

「きょうはベイスターズさんの方に流れがいってしまったというところですから。明日はまたニューゲームですから。切り替えてやっていければなと思いますね」。指揮官・藤川球児もそう言うしかなかった。

もっともツキだけではないかもしれない。高橋遥人が好投した6日・中日戦を含め、この3試合とも得点は本塁打だけ。適時打が出ていないのが打線のつながりという意味ではうまくいっていない感じだ。

何となくイヤな感じがするDeNA戦である。前回4月21日からの横浜スタジアムでは「16失点」というゲームもあったが場所が甲子園に変わってもこの大敗。これでDeNA相手は3連敗だ。対戦成績も2勝4敗でリーグで唯一、負け越しているチームになった。

さあ、第2戦。虎党の希望…というほどのことはないが今季、土曜はまだ負けていない事実がある。先週まで5勝1分けと、もっとも好調な曜日だ。デーゲームそのものにも強いし、ここは縁起のいい要素で流れを変えたいところ。まだまだ「首位陥落」というような時期ではないにしても、大きく離されないよう、しっかりいきたい。(敬称略)

阪神対DeNA 7回表DeNA1死一、二塁、村上頌樹(右)と伏見寅威は話しながらマウンドへ向かう(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 7回表DeNA1死一、二塁、村上頌樹(右)と伏見寅威は話しながらマウンドへ向かう(撮影・上田博志)