青学大が東洋大に圧勝し、勝ち点を3に伸ばし、優勝戦線に踏みとどまった。
ここまでの不調を吹き飛ばす1発だった。2点リードで迎えた9回、1点を返し、なおも1死満塁で、ドラフト候補に挙がる渡部海捕手(4年=智弁和歌山)が「チャンスで回してくれて、投手も代わったばかり。初球を狙っていこうと思ってました」。狙い通りの初球の真っすぐを捉え、左越え満塁本塁打に。「打った瞬間、入ったと思いました」。勝利を確信したように、ダイヤモンドを走りながら大きくガッツポーズを突き上げた。
前日の第2戦を終え、9試合を戦い2割7分6厘で打点は5。チームも負けが続き、負けると優勝戦線から脱落という危機だった。「チャンスで1本が出ていなかったので、ちょっと不甲斐ないというか…。1発(本塁打)はそこまで意識はしていなかったんですが、出て良かったです」。久しぶりの笑がこぼれた。
主将として、連覇の記録を途切れさせたくない(現在6連覇中)。その思いは人一倍大きい。「負けたら終わりだとチーム全員に言っていました」。選手たちを鼓舞し続けた。「自分はこのチームで優勝したいと純粋に考えている。それの結果が7連覇になると思います」。目の前の勝負を全力で戦い、1勝ずつ積み重ねるだけだ。
振り返れば、6連覇も厳しい試合の連続で、決して簡単に達成できた記録ではなかった。それを乗り越えた経験、そして強さは、誰にも負けない。「優勝の望みが繋がった。次の国学院大戦に向けて頑張ります」。最終週、王者の力を見せつける。



