北海道・苫小牧沖で起きたフェリー「さんふらわあだいせつ」(1万1401トン)の火災で、被害を受けた東京6大学リーグ東大が2日、北海道室蘭市でキャンプを本格開始し、午前9時から午後4時まで練習を行った。フェリーには荷物を運搬していた中川弘毅マネジャー(3年=海城)が1人で乗船し、試合用ユニホーム、スパイク、バット約100本、ボール約600個などが行方不明になっている。

 同マネジャーは「まずはフェリーが鎮火して、港に着かないと被害の状況も分かりません」と話す。現地ではスパイク約25足を40万円以上かけて購入し、バットも約20本調達。ボールは地元の「室蘭シャークス」に借りて練習を行った。9月の秋季リーグ戦に向けて、「見つかってもどんな状態か分からない」と、リーグ戦用のユニホームも新たに発注した。