本拠地開幕戦を先発全員安打で大勝した。日本ハム打線が、4番中田翔内野手(26)の先制犠飛で火が付くと、毎回の17安打13得点でオリックス投手陣を打ち崩した。ロッテとの開幕3連戦で湿り気味だった攻撃陣に活気が出て、2連勝を飾った。

 日本ハム打線が本拠地開幕戦で大きく爆(は)ぜた。今季初の毎回安打&先発全員安打。17安打13得点も今季最多。大谷の5打点を筆頭に、一気呵成(かせい)の猛攻を呼び込んだのは4番のバットだった。

 初回だ。グラウンドに充満する期待を背に、中田が打席へ向かう。場面は無死満塁。1番陽岱鋼からつながってきたビッグチャンスにも、冷静だった。「先制点は取っておかないと」と、犠飛を最低限の結果に設定。西の145キロ直球を、かち上げると、飛距離十分の飛球が左翼へ舞った。きっちりと先制犠飛も「(コースが)ちょっと甘かったので、悔しかったですけど」。グランドスラムにやや未練もあったが、思いは仲間に伝わった。

 敵地ではじけきれなかった鬱憤(うっぷん)を、吐き出した。2回以降も攻撃は加勢し続けた。6回に追い上げられても、その裏に突き放す力強さもあった。3打数2安打3打点の田中賢は、本拠地のパワーを感じ取っていた。「札幌で初めて開幕したという感じ。遠征での開幕とは違う」。平日ながら、超満員の4万1138人が球場に詰めかけた。15年目のベテランは「テンションは上がる」と発奮。これで開幕から4試合連続打点。計6打点は、早くもリーグトップ。勝負強さを、この日を待っていたファンに届けた。

 熱気こもる大歓声に乗せられ、最初から最後までヒットパレードは続いた。開幕カードでロッテに1勝2敗と負け越したチームにとっても、大きな1勝。野手陣が抱えていた、思うように得点が奪えなかった敵地での苦い思いも吹き飛ばした。中田は「良かったなと思う」と、気持ちが1つとなった波状攻撃の連続に手応えを感じた。覇権奪回を目指す中で、打線が理想的な爆ぜ方を札幌ドーム初戦で体現した。【木下大輔】