プロ野球巨人の野球賭博問題で、警視庁組織犯罪対策4課は29日、賭博開帳図利の疑いで、日本野球機構(NPB)が野球賭博常習者と認定した飲食店経営者の30代男を、賭博開帳図利ほう助の疑いで、笠原将生元選手(25)をそれぞれ逮捕した。

 野球界を揺るがした賭博問題は刑事事件に発展。飲食店経営者の男は賭博を主催して手数料を得る「胴元」との仲介者とみられ、警視庁は暴力団に資金が流れていなかったかなど、賭博の実態解明を進める。

 野球賭博を巡っては、昨年10月以降、笠原元選手の他に福田聡志(32)、松本竜也(23)、高木京介(26)の元選手3人の関与が発覚。組対4課は3人に任意で事情を聴いており、賭博容疑にあたるか慎重に調べを進めている。

 NPBは昨年11月、福田、笠原、松本の3元選手を無期失格処分に、今年3月には高木元選手を1年の失格処分とした。巨人は4人との契約を解除した。