巨人が、復活シリーズ第3弾で3連勝を飾った。「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス戦で、左太もも肉離れの影響で出遅れた大竹寛投手(33)が5回2/3を2失点で今季初勝利を挙げた。初戦は阿部が今季初昇格で逆転2ラン、2戦目は内海が今季初勝利で、大竹寛がベテラン復活劇の第3弾を締めた。交流戦3連勝スタートは開幕7連勝で交流戦優勝を遂げた12年以来。5月は7連敗を喫す大ピンチだったが、6月は反攻に転じる。
3夜連続で、ベテランがヒーローインタビューに選ばれた。大竹寛が今季初勝利を挙げ、無数のフラッシュを浴びた。右手にウイニングボールを強く握りしめ「昨日の内海さんが気持ちのこもった投球をしていた。続きたいと思って気合が入りました」と力が入った。初戦が37歳の阿部、2戦目が34歳の内海。そして3戦目は33歳の大竹寛が、勝利を呼び込んだ。
2軍降格の危機の中、今季2度目の先発マウンドに上がった。「ラストチャンスの気持ちで」。4回まで無安打も、5回にボグセビックの適時二塁打と捕逸で2点を失った。2点差に迫られたが、6回1死一、二塁で中島を140キロ直球で空振り三振に打ち取り、救援陣に託した。
今季は春季キャンプから2軍だった。13年オフにFAで加入した大竹寛は、悔しさ以上に情けなかった。「2軍選手として見てね。1軍の選手じゃないから」と自虐ネタも、顔は笑っていなかった。キャンプ初日で左太もも裏の肉離れ。3月15日の実戦初登板は3軍戦となる日体大戦だった。長年、プロで先発ローテを守ってきた男が大学生相手に“開幕”した。
苦境の中、オフから取り組む肉体改造が少しずつ実を結んだ。昨年10月からプロ入り初めて下半身のウエートトレーニングを導入して「ズボンがパツパツになった」。当初70キロだったスクワットは200キロまでに上がった。昨年開幕時に90キロに絞った体形を再び97キロまで増やした。「痩せたときは球も軽くて、球速もなかった」。体重とともに球質も戻り、140キロ前半だった直球が、今季は2軍で149キロを計測。身も心も「一新」した。
交流戦に入って、百戦錬磨のベテランが次々と戻った。高橋監督は「彼らもこれだけということはない。もっともっと巻き返そうと思っているし、巻き返してほしい」とさらなる期待を寄せた。復活シリーズを演出した巨人が、再び息を吹き返した。【細江純平】
▼巨人が交流戦で12球団唯一の開幕3連勝。巨人の交流戦開幕3連勝以上は、交流戦でセ・リーグ球団として初優勝した12年の7連勝に次いで2度目。今回の3連勝では、のべ11人が登板した救援投手陣が全員無失点リレー。今季リーグ戦で巨人の救援陣は、リーグ5位の防御率4・00。リーグ戦では救援全員の無失点が3試合以上続いたことはなかったが、交流戦に入って好投を続けている。



