もったいない-。左肘痛が完治した中日大野が約2カ月ぶりに復帰したが、初回にいきなり自らの失策などでノーヒットで3点を失う大乱調。打線がこの劣勢を覆せず3連敗、5位に落ちた。

 「冷静に入っていけた」との言葉と裏腹に、やはり2カ月のブランクは隠せなかった。ストライクが入らない。先頭から連続四球。茂木の投前バントを一塁に悪送球し、外野を転々する間に先制のホームを踏まれた。信じられない独り相撲だった。さらに狙い通り打ち取ったはずの内野ゴロが2つとも点になった。

 無安打なのに3失点…。開幕投手は「情けない。バント処理は焦っていなかったが、へたくそなだけ。ゲームを重たくしてしまった。勝てる投球を期待されながら正反対になってしまった」と猛省した。

 ただ、やはり別格の存在と証明した。2回からは立ち直り、3回の1死一、二塁は松井稼をツーシームで併殺に。7回まで98球を投げ、続投を志願したほど余力を持って降板した。肘も問題ない。谷繁監督は「2回以降は期待通り」とうなずいた。残り87試合、大黒柱が戻った中日が逆襲の下地を整えた。【柏原誠】