巨人が首位広島とのゲーム差を縮める貴重なチャンスを逃した。今季不敗の守護神沢村が最後に荒れた。
同点の9回2死二、三塁。一塁が空いていたが福田との勝負を選択した。フルカウントから「四球でもいい気持ち」で投じたフォークは引っかかり、実松のミットをかすめながら暴投で勝ち越し点を献上した。続く堂上には制御できなかったフォークが外角手前で弾み、2者連続暴投で重い得点を与えてしまった。9ゲーム差で追う広島が敗れただけに、勝ちたかったが、逆に3カード連続負け越し。「過剰に低め低めと思ってしまった。僕のポジションは結果がすべて。大竹さんの投球を無駄にしてしまって悔しい」と責任を負った。
だが敗因すべてを背負わせるのも酷だった。ここまで3勝19セーブと大任を務め上げている。だから高橋監督も「ミスと言えばミスだけど、大竹がしっかり投げて沢村でこうなったら仕方ない」と責めなかった。
打線に勝機を持ち込んでほしかった。昨季は1勝3敗、今季も1敗を喫した中日若松の前に沈黙した。初回に坂本が決め球のチェンジアップを拾い、1発で先制した。だが2回の村田の中前打以降は静まり返り、今季ワーストの2安打では機運は生まれない。高橋監督は「坂本のホームラン1本では厳しい。打ててないから工夫は必要」と締めた。広島猛追のためには、大型連勝を止めてくれたヤクルトのように他力も必要。だが何より自力で勢いを生まなければ、届かない差だ。【広重竜太郎】



