オリックスのドラフト1位ルーキー吉田正が初のマルチ本塁打を2打席連発でマークした。1回は150キロ直球を振り抜いた。「詰まってた」と言いながら右中間へ2号先制ソロ。4回は高めチェンジアップに反応した。「完璧です。しっかりとスイングができた」。右翼席への3号2ランには納得顔だった。

 6回に右前打。7回は四球を選び、則本との対戦成績を6打数5安打とした。「いい投手とする方がワクワクする。打ち返したい」。これで7打席連続出塁とした。新人ながら圧倒的な存在感で、既に打線を引っ張りつつある。

 前日26日は初の3番スタメンで3安打の活躍。試合後は丁寧に取材に応じたあまり、1人だけチームバスに乗れず球場に取り残されてしまった。豪快な打撃とは裏腹に、このあたりは新人らしさが残る。この日は「勝ちにつながる打撃をしたい」と最後に言って、足早にバスへと消えた。【大池和幸】

 ▼ルーキー吉田正が2打席連続本塁打。新人の2打席連続本塁打は14年7月1日梅野(阪神)以来。オリックスでは69年10月9日東映戦の福本以来、47年ぶり。