野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は梨田昌孝氏(72=日刊スポーツ評論家)。
◇ ◇ ◇
28日からの注目カードは、京セラドーム大阪で戦うオリックス対ソフトバンクだ。1、2位直接対決となる2試合の予想先発は、オリックスがジェリー、田嶋、ソフトバンクが松本晴、大関のようだ。
先週24日、現場でオリックス対日本ハムをチェックした。オリックスは1軍、ファームを合わせて総勢20人以上に故障者が出ているのが現状らしい。宮城、山下、頓宮ら主力を欠いても踏ん張っている。
実際に現場を預かると身に染みるが、故障離脱というのは、当該選手の“穴”だけでなく、それ以外の打順、ポジションにもしわ寄せがくるものだ。その点、岸田監督は負担をかけ過ぎないよう、選手に休養を与えながら采配している。
まだチームに絶対的強さは感じないが、代走などの控えだった渡部遼人が結果を出しているのは“けがの功名”といえるだろう。足の速さだけでなく、長打力の意外性を発揮し、チャンスをモノにしている姿は頼もしい。
ここにきて勝負強さをみせた新外国人シーモアが打ち出すと、チームに勢いが出るかもしれない。またセットアッパー椋木の安定感は心強いが、抑えマチャドは不用意に走者を出すなど危なっかしく、不安定さは否めない。
一方、ソフトバンクも勝ちパターンには苦労しているようだ。なかなか打線がつながらず、得点力が上がっていないから、いかに点をとるか、そして投手力がキーになる。
しかし、この優勝争いに新庄監督率いる日本ハムが絡んでこないと、パ・リーグは面白くない。有原が不調でファーム行きになったのは、まだ早いこの時期だから賢明な判断といえる。伊藤の調子も上昇気味だから、有原復活まで粘りたい。
日本ハムはチームに対する期待の大きさがプレッシャーになっているのか、連続スクイズ失敗、守備のミスが目立つから締めたい。「あと1点」をとるのに苦慮しているから、この先のポイントになるだろう。
藤平が抑えで固定される楽天は、外国人の活躍次第で「上位いじめ」ができるだろう。西武も同じ。ロッテは種市の離脱は痛い。今はどのチームも抜け出しそうにないから、ここは我慢強く戦いたい。(日刊スポーツ評論家)




