新人王候補の楽天茂木栄五郎内野手(22)が、今季2本目となるランニング本塁打(7号)で敵地をどよめかせた。シーズン2本のランニング弾は92年の川相(巨人)以来24年ぶり。

 5点を追う7回2死走者なし。西武多和田のスライダーを強振すると、高々と上がった打球が右中間フェンスを直撃した。西武の外野がクッションボールの処理に戸惑う間に、快足を飛ばして一気に本塁を陥れた。

 「あの打球の高さでスタンドに入らず、フェンスの跳ね返りも変な方向にはずんだので、三塁ベースコーチだけ見て全力で走りました」と息を切らせながら振り返った。