ミズノ、アシックス、SSK、ローリングス、ゼットなど硬式・軟式野球、ソフトボールを扱う21の企業による「野球・ソフトボール活性化委員会」(球活委員会)の設立会見が、大阪・吹田市内で行われた。

 09年以降に一般・学童・中体連の軟式野球人口が減っていることに強い危機感を覚えた業界が手を取り合い、高校野球、中高年層、ファン層それぞれの維持、拡大を目指して普及・振興活動に取り組むことを決めた。

 初年度は「野球場へ行こう! キャンペーン」と銘打ち、小学生を含む親子ペア1万人をプロ野球公式戦に招待<2>野球サイトの開設、運営<3>Tシャツ、野球帽などオリジナル啓発商品の販売を基本に活動する。ドジャース前田ら人気プロ選手も、オリジナルTシャツの着用などで協力する。

 一昨年にミズノ、アシックス、SSK、ローリングス、ゼットの5社が善後策の協議をスタート。昨年8月に業界の45社に呼びかけ、最終的に21社で委員会を立ち上げた。年明け1月4日に一般社団法人として登記。事務局は大阪市中央区に置く。久保田憲史代表理事は「少子化、指導者の減少などいろんな事情があいまって野球人口が減っています。野球やソフトボールを始めた小学生や中学生に競技を続けてもらうためにもサポートが必要」と力説した。