巨人高橋由伸監督(43)が、今季限りで辞任することが2日までに決まった。同日、山口寿一オーナーが取材に応じ、発表した。

16年シーズンから監督を務めたが、3年連続で優勝を逃していた。チームは現在DeNAと激しく3位を争っているが、65勝71敗5分けと苦しい戦いを強いられていた。

山口オーナーは、高橋監督の辞任について、以下のように話した。

「高橋監督から責任とってやめたいという話がありました。3年間優勝から遠ざかっていて、責任を取りたいと。話が来たのは先週のことです。

我々としては戦力の補強をはじめとして、監督に対して十分な助けができていなかったというふうに、日頃から申し訳なく思っていると、私から率直に伝えました。けれども非常に責任感の強い監督なので、責任をとってやめたいという考えが非常に強かった。

高橋由伸はジャイアンツの宝だと思っています。再びジャイアンツのユニホームを監督として着てもらうことを願っています。

監督ひとりのせいではないと考えていますので、フロントの体制も改めていきたいと思っています。後任の監督とかフロントをどう変えるかということはまだ話ができる状況ではない。

新しい体制で今月下旬のドラフト会議には臨みたいと思っている。そうしたことを考え合わせるとギリギリのタイミングかなと思ったので、お話をしているということです」

 

<以下、記者との質疑応答>

-日本一になっても変わらないのか

山口オーナー そうでしょうね。高橋本人としては、CSに出るか出られるかとか、順位が何位になるかとかではなくて、3年間リーグ優勝、優勝争いに加われなかったということを非常に重く受け止めていましたね。

-預かりを経て、伝えたのはいつか

山口オーナー 少し前ですね。今日からさかのぼって少し前ということです。

-フロントの体制見直しはGMも含めてか

山口オーナー GMも含めてですね。それをどうしていくのかはこれから。なるべく早めに固めていきたい。

-高橋監督は何らかのポストで残るのか

山口オーナー 何かの関係は保っていきたいと思っていますけども。ユニホームを着続けることは考えられないので、それ以外の何らかの立場ということになるでしょう。

-新たなポストも作るのか

山口オーナー 新たなポストはないと思いますが、ジャイアンツもずっと今のような組織ではやってきているから、組織そのものをガラガラということはさすがにないと思います。

-新しい監督に求める理想像、必要要素は

山口オーナー 難しい状況で引き受けてもらうということになりますよね。そうすると、やはり経験実績といったことは必要かなと思ってます。

-巨人の監督は生え抜き、エース、4番じゃないといけないという不文律がるイメージがある。そういうことは考慮に入れるのか

山口オーナー それはイメージがという意味ではなくて、ジャイアンツの伝統を継承してほしいと我々は思っているわけですよね。そうすると、やっぱり現役の時に重たいものを背負った、苦しんだという人が監督にふさわしいのではないかというのが、これまでの巨人軍の考え方だったと。私はそう思っているんですよね。それは皆さんもそういう理解だろうと思っています。それはやっぱり変わらない。