オリックスの村松有人外野手(35)とソフトバンクの大村直之外野手(32)の交換トレードが成立し、31日、両球団が発表した。故障や若手の台頭で出場機会が減っていたベテラン外野手を、かつて在籍したチームで生かしたい両球団の思惑が一致した。

 プロ18年目の村松は2004年にダイエー(現ソフトバンク)からオリックスへ、15年目の大村は05年に近鉄(現オリックス)からソフトバンクへ、ともにFAで移籍。主力として活躍したが、今季は村松が83試合、大村が79試合の出場にとどまった。

 オリックスの中村勝広球団本部長は「互いのニーズが一致した。(大村の加入は)小瀬、坂口らを刺激する意味もある」と期待した。ソフトバンクの竹内孝規球団最高執行責任者(COO)は「ホークスの苦難の時代も優勝の感動も味わったことのある村松君に戻ってもらうことは、ホークスの血を濃くするために意味がある」と説明した。