プロ野球パ・リーグは21日、東日本大震災の被害拡大を受けて東京都内で臨時オーナー会議を開き、節電対策として東京電力と東北電力管内で4月中はナイターを行わないことを決定した。ほかの地域を含めた全試合で、3時間半を過ぎて新しい延長回に入らないことも決めた。4月12日に延期しての公式戦開幕を確認した。

 ナイターを開催しない対象となる本拠地球場は、ロッテのQVCマリンフィールド(千葉市)、西武の西武ドーム(埼玉県所沢市)、楽天の日本製紙クリネックススタジアム宮城(仙台市)。プロ野球は18日、文部科学省から東京電力と東北電力管内でのナイター開催自粛などの要請を受けていた。

 拠点の仙台市が被災した楽天の島田亨オーナーは、4月29日をめどに本拠地で主催試合を開催できるよう準備していることを明らかにした。

 電力供給などの悪化で試合開催が困難となった場合はオーナー会議で対応策を決める。島田オーナーは、球界全体の方針を決めるための12球団によるオーナー会議を、近く開催する考えを明らかにした。

 オーナー会議後の理事会で公式戦の日程編成について協議した。延期された試合の多くは、すでに発表されている10月上旬までの日程の後に追加する方針で、4月4日の理事会で固める。