<ソフトバンク3-2日本ハム>◇5日◇ヤフオクドーム

 名悪役の俳優、八名信夫(78)が始球式を務めた。

 「まずい、もう1杯」の青汁CMで有名な「キューサイ」が、今季からソフトバンクとユニホームの左袖スポンサー契約を結んでいる。元東映(現日本ハム)投手の八名は、捕手の細川にささやいてからマウンドへ。ロジンバッグを入念に触り、セットポジションからの投球はワンバウンドでミットに収まった。ちなみに「もう1球」とのリクエストはしなかった。

 直後には王貞治球団会長(73)から「期待してたんですけどね」と声をかけられ「無理、無理。でも気分いい。何か(ストライクが)入るような気がするもん」と笑顔で応えた。

 58年の現役引退後は始球式を「2、3年はやっていた」というから、約50年ぶりのマウンド。「(細川には)どこへ行くか分からんよ、と言った。お客さんがたくさん入ってるし、気持ち良かった。もうちょっとボールを上から離さないといけなかったね」と投手目線で振り返った。

 さらには「日本ハムのOBだから、何でこっちで始球式をしてるのって言われちゃうな。星野(楽天星野監督)だったらすごい言われるよ。同じ岡山出身で明大だしね」と笑わせ、「今は両チームとも乗ってるからいいゲームになると思う。(ソフトバンクは)日本一をとって欲しいね。キューサイのマークをつけたら縁起がいいってなるからね」と、期待していた。