<日本ハム1-0西武>◇27日◇札幌ドーム
若きエースの投げ合いは、日本ハムがダルビッシュ有投手(21)の2試合連続9回無失点の力投もあり、延長10回に代打高橋信二捕手(29)の右前打で1-0のサヨナラ勝ち。
またゼロを並べた。勝ち星は付かなかったが、サヨナラ劇を演出したのはダルビッシュだった。9回散発5安打で開幕から18イニング無失点。24日の長男誕生後の初マウンドに「奥さん(夫人の女優サエコ)も頑張っていたので、出産の苦しさを思い出して頑張りました」と、お立ち台で笑った。
試合は“難産”だった。「力がうまいこと入らなかった」。最速150キロだったが、序盤は何度も首をひねった。4回まで3四死球と制球にも苦しんだが、100キロ台のカーブなど変化球主体に、中盤から調子を上げた。「無失点を続ければチームが勝てる確率が上がる。立て直して自分は成長したなと思う」と自画自賛もした。
同期生でライバルの涌井とは06年9月2日以来、プロ2度目の先発対決だったが、先に降板し、最後は涌井が敗戦投手となった。「僕だけが喜ぶわけにはいかない。複雑な気持ちです」と親友を思いやった。
この日は、札幌市内の病院でサエコ夫人と長男の顔を見てから球場入り。先輩武田久は「おむつは替えているみたいですよ」と明かす。パパ初勝利は持ち越しとなったが「僕とファイターズが勝っている姿を見れば喜んでくれると思う」。ダルビッシュは公私ともに大黒柱だ。【村上秀明】



