<西武10-4ソフトバンク>◇29日◇西武ドーム
西武石井一が9安打を浴びながら7回を2失点で踏ん張り、国内通算100勝をマークした。立ち上がりにソフトバンク打線につかまったが、味方が逆転してくれた3回以降は「ビシッと抑えたかった」と、スライダー中心の組み立てに変えて追加点を許さなかった。4連続を含む5つの三振を奪う力投で、開幕から無傷の2連勝で節目の大台に到達した。
3ケタに乗った自身の勝利数よりも、開幕から苦戦が続くチームの連敗を止めたことの方がうれしかった。「数字に興味はないです。自分の年齢でさえ忘れちゃう時だってあるし…。今、気になってる数字は血糖値ぐらいですね」と“メタボ気味”のおなかをさすり「自分が登板した試合でチームが勝てばいいんです。僕はセ・リーグはヤクルト、パ・リーグは西武を応援してますから」と笑った。
お立ち台では22日の初白星を挙げた時と同様に、ひょうひょうとしたトークで観客を魅了。たった2試合で所沢のファンの心をがっちりとつかんだ左腕は、舞台裏で心憎いサービスも行っていた。球団はこの日の試合後、100勝を記念してシリアルナンバー入りのサインボール100個を販売。当初はサインが印刷されたものを準備していたが、石井一が急きょ「直筆のサインを入れたい」と申し出たため、購入者には後日郵送する方法がとられた。
都内の自宅から電車で1時間半かけて観戦に来た彩子夫人(36)と長男幹大くん(6)の声援も力になった。6時起床で7時半に家を出なければならないデーゲームの登板も、ファンや家族の喜ぶ顔を見られるなら、少しも苦にはならない。「ライオンズに来て、デーゲームっていいものだな、って思うようになりました」。次回登板予定も3回連続となる本拠地の土曜日デーゲーム。石井一の連勝はまだまだ続きそうだ。【広瀬雷太】



