<楽天7-2日本ハム>◇29日◇Kスタ宮城
楽天が3年ぶりの地元仙台白星スタートだ。Kスタ宮城で日本ハムに7-2で勝利し、球団創設元年となる05年以来の本拠地開幕戦勝利を飾った。2-2の同点で迎えた8回、イヌワシ打線が打者一巡の猛攻で5点を奪い、先発田中将大投手(19)の今季初白星をアシスト。2万人を超える超満員のファンの前での快勝で、開幕4連敗の悪いムードは吹き飛んだ。
張り替えられたばかりのきらきら輝く人工芝に、イヌワシ戦士たちが並んだ。スタンドに埋まった2万189人のファンから大歓声を受けると、頭を下げて笑顔で応えた。3年ぶりの本拠地開幕戦白星に、野村監督は「お客さんがよく入ったから、よかったね。これで暖かかったら、言うことはない」。最高気温10度。青空は見えるが、時折強い風が吹き、肌寒さを感じる中での熱い声援に、心から感謝した。
ドラマは終盤に待っていた。同点の8回。日本ハム星野からリックの左前打などで1死一、二塁とチャンスメークすると、鉄平が右中間を破る適時二塁打で勝ち越しに成功した。それでも攻撃の手を緩めない。代わった宮西から代打憲史が強烈な打球で二塁の失策を誘い、その間に1点。さらに渡辺直が右前適時打で1点。とどめは、2死満塁からフェルナンデスが左前へ2点適時打だ。この回、打者一巡の攻撃で一挙5点を奪い、試合を決めた。野村監督は「よくつながる。大変結構なこと。プラス材料だ」とたたえた。
堂々と優勝を目標に掲げた今季だが、シーズン開幕から2試合連続サヨナラ負けを喫しての4連敗という最悪なスタート。さすがの名将も「悔しくて悔しくて、あの4連敗は1年中頭から離れそうにないな。あれはこたえました」と振り返る。しかし、これで26日のオリックス戦から3連勝。シーズン開幕日にそれぞれ違いはあるが、3月中に3勝を挙げたのは球団初だ。通算300本塁打は持ち越しとなったが、初回の適時打に3四球と勝利に貢献した山崎武は「とにかく地元のファンにいいゲームを見せられたのはよかった。連敗のいやなムードは忘れたな」と言い切った。
30日の本拠地第2戦、勝てば4勝4敗で勝率は5割に戻る。この勢いで態勢を立て直し、再スタートを切る。【由本裕貴】



