<阪神7-0横浜>◇30日◇京セラドーム大阪

 288打点ペースやないか!

 FAで新加入の新井が3安打5打点の大暴れで開幕3連勝に大貢献だ。3試合で6打点、1試合2打点ペースなら…って皮算用はともかく、獲ってよかったよ、阪神さん!

 の働きでタテジマ初のお立ち台。先発福原は3年ぶり完封するし、赤星・平野の1、2番コンビは走り回るし。ほんま言うことおまへん。このまま突っ走れ~。

 無数に浴びたフラッシュがまぶしかった。「新井コール」を受け、赤土のついたユニホームで上がった移籍後初のお立ち台。緊張を感じながらも、新井を歓迎する客席からの温かな拍手が心地よかった。

 新井「はじめまして、新井です。よろしくお願いします。昨日金本さんからいろいろ言われた?

 それはノーコメントでお願いします。チームの足を引っ張らないように一生懸命頑張ります。今後ともよろしくお願いします」。

 ファンに向けてのまじめで丁寧なあいさつ。そんな新井らしさは、この日の打席でも同じだった。3度のチャンスで見事3安打5打点。ジャパンの4番の名に恥じない大車輪の活躍で、チームに3連勝を運んだ。

 まずは1回。無死一、三塁から横浜先発高崎の内角直球を右前に運ぶと、4回にも2死二、三塁から外角のカーブをうまく左前に。そして6回2死一、三塁でも、右中間への二塁打でみたびタイムリー。あいさつ代わりの固め打ちで、移籍後初の猛打賞だ。

 何としてでも点を稼ぎたかった。試合前、広沢コーチからは、開幕から2日間フル稼働した中継ぎ、抑え投手陣のためにも、大量点を取るようハッパを掛けられていた。その期待に新井が見事応えた。

 新井「中継ぎ陣を休ませてあげたかったんでね。気持ちを入れて打席に入りました。お立ち台?

 いいもんですね。でも何言っていいか分かんないですね」。

 昨年オフにFA宣言して阪神に移籍。だが北京五輪予選出場、引っ越し、テレビ出演…と、オフは多忙を極め、今季への準備も例年より1カ月半遅れでのスタートだった。

 その遅れを取り戻すために、わずかな時間も惜しまず練習につぎ込んだ。今年2月のキャンプ。食事の約束をしていた赤星が、待ち合わせの5分前に新井の部屋を訪れると、上半身裸の新井が額に汗をにじませ、黙々と素振りに励んでいた。「ごめん、今からフロ入るわ」。それでも5分後にはキッチリ姿を見せたという。真面目そのものの努力の積み重ねが早々と結果に表れた。

 この日の3安打で、節目の1000本安打達成まで残り8本。虎党への自己紹介は終わった。明日からは敵地となった広島での戦いが待っている。心はすでに阪神の一員だ。虎の新井は古巣でも大暴れを狙う。【福岡吉央】