日本プロ野球組織(NPB)は3月31日、都内で12球団代表者会議を行い、ドラフト会議を今秋から高校、大学、社会人の一括開催とし、1巡目は入札抽選、2巡目以降はウエーバーで行うと決めた。また現行9年のFA資格取得期間を国内移籍に限り短縮。大卒・社会人は7年、高卒8年とする方針で一致した。

 FA短縮は自由獲得枠が廃止された昨秋ドラフトからの入団選手が対象。このNPB案を14日に選手会へ提示する。選手会の希望である7年への短縮が部分的にでも得られたことで、訴訟回避に近づいた。

 巨人清武球団代表は「それぞれが身を削って得られた結論で非常に画期的」と大きな譲歩を強調した。楽天をはじめパ4球団が反対した「7年」への短縮は球団側も犠牲を払った。また選手会も国内移籍なら7年、海外移籍なら9年という不自然な形を積極的に評価していないが、「7年」は合意に向けた重要な材料になる。FAには補償の問題も残っており、関連してポスティング制度の見直しが急務との声もある。だが根幹のFA取得年限が動き決着が見えてきた。【大塚仁】