日本ハム中田翔内野手(18)が17日、朝寝坊で練習に遅刻し、外出禁止1カ月と罰金処分を受けた。

 午前10時40分。顔面を硬直させ、小走りに球場へと向かった。「2度寝です。マジでやってしまった…。昨日は普通に寝たんですけど、12時か1時くらいですかね。疲れてます」と説明した。

 いつも通りに起床したが、デーゲームだった16日より練習開始時間が約1時間遅い10時30分だったため、油断したようだ。通常新人は30分前にはグラウンドに移動して準備をするのが慣例のため、実質40分も遅れた。到着後は水上2軍監督からは「疲れているのはわかっているけど理由にならない。社会にはルールがある。それは野球においても一緒」とおしかりを受けた。すでに全体練習は始まっており、キャッチボールの相手も見つからずにオロオロ。「どうすればいいかわからないっす」と、泣きそうな表情を見せた。

 球団は今回の一件を重く受け止めた。罰金は10万円とみられる。これまで髪を染めるなどの素行面の問題を不問にしてきたが、今回ばかりは同監督も「そういうこと(遅刻)をすることが大物だとは思わない。団体生活なので。前例をつくってはいけない」と説明した。島田チーム統轄本部長も容赦なかった。「フラッシュに出た時は1軍だったですけれど、入団したてということで注意にしておきました」と前回のお騒がせを振り返り、「1年目ですから。(今回は)監督、コーチだけではなく先輩方にも謝ってほしい。2軍の選手だけれど写真が(報道されて)載るかわいそうな面もありますけどね。でも、もう18歳ですから」と厳しい表情を浮かべた。

 当面、遠征中も宿舎からの外出は禁止され、鎌ケ谷では敷地内からの外出が一切禁止となる。同本部長によると「(近隣の)コンビニもダメです」という徹底ぶり。監督室で直接処分を伝えた水上監督は「神妙に聞いていた」と明かした。処分が大きいのも、裏を返せば球団の期待度の表れ。1軍昇格へ、技術だけではなく生活面の成長も大事になってくる。【本間翼】