逆輸入ルーキーが、ついにベールを脱いだ。左手首骨折で出遅れていた日本ハム多田野数人投手(27)が17日、故障後初めてフリー打撃に登板した。打者3人に対し88球を投げて、安打性はわずかに3本。今月中にファームで実戦登板する見込みが立った。

 アメリカで培った経験が存分に表れていた。数種類の直球のほか、スライダーやフォーク、チェンジアップなど、次々と投じられる投球に大平、今成、そして中田は翻弄(ほんろう)された。「タイミングが取りづらい」とは今成。練習を引き揚げる多田野は「バッターの反応を見たかったけど、芯やタイミングを外すことができたので安心しました。一歩前進しましたね」と白い歯を見せた。

 打者相手の投球は3Aに在籍した昨年9月以来。ブランクを感じさせない投球に水上2軍監督も「経験があるから打者の心理をよく知っている。すぐに試合に出ても、何らかの結果を残せる」と絶賛した。

 大きな期待を受けながらスタートラインにも立っていないだけに「早くチームに貢献したい」という思いは強い。気になる実戦について島崎2軍投手コーチは「今月中には投げさせたい」。「日本ハム多田野」がいよいよデビューを迎える。