もう1度、ダルビッシュの記録を阻止する。ソフトバンクは18日に日本ハムと対戦。前回3日の対戦ではダルビッシュに白星を献上した。ただ煮え湯を飲まされた一方で、日本記録を更新していた開幕からの連続無失点記録を24イニングで止めてみせた。今回のターゲットは札幌ドームで開幕から3試合、27イニング続ける無失点記録だ。今季2度目の対決にむけて王監督はナインに“速攻”を命じた。「立ち上がりの失投を逃さないで打つこと。特にダルビッシュは力で押してくるところがあるからね」。早いイニングでの失投打ちで最強右腕をつぶす突破口を探る。

 その先鋒(せんぽう)に名乗り出たのは松田だ。今季ダルビッシュが許した2失点は松田の2点適時打によるもの。「打点は僕だけですか。じゃ僕がキーマンですね」と背番号5はいたずらっぽく笑ったが、攻略の青写真はある。「カウントを取りに来る速い球を打つしかない。カーブは直球と同じ腕の振りでくるし、難しい」。3日の安打は、捕手鶴岡がミットを構えた外角とは逆球の148キロの内角直球だった。数少ない失投を捕らえた実例からイメージを浮かべた。

 17日オリックス戦が雨天中止になり、チームは急きょ札幌入り。18日の試合当日に移動する当初予定に比べ、ダルビッシュとの再戦を前に疲労はずいぶん軽減した。「切り替えていきましょ」「当日に移動して睡眠不足になるよりはいいね」。王監督も神戸空港の出発ロビーでリラックス。柿の種を手に、プロとしてツアーデビューした石川遼をテレビ観戦して、敵地へ乗り込んだ。【押谷謙爾】