「DH林」で、破壊力倍増だ!

 阪神は31日から札幌ドームで日本ハムとの2連戦に臨む。昨年の交流戦で4戦全敗した“天敵”攻略に、復活した大砲のスタメン起用が確実となった。右肩手術から復帰した林威助外野手(29)が、指名打者に入る。昨年も2連敗した札幌で8打数3安打の打率3割7分5厘と打った実績が光る。林の復帰で、より厚みを増す猛虎打線が、日本ハム投手陣を打ち砕く。

 鬼門、そして天敵を打ち砕く切り札が林だ。昨季、阪神は交流戦で日本ハムに4連敗した。特に札幌ドームでは、2試合でわずか7安打。うち3安打を放ったのが林だった。今年はチーム状況も違う。貯金「17」をたくわえ、堂々とセ・リーグの首位に立つ。「つなぎ」を看板にする好調・猛虎打線。林が加われば、破壊力が増すのは間違いない。岡田監督も決めている。

 岡田監督

 林が戻ってきたのは大きい?

 小さくはないよ。ここで2カードDHが続くのは分かっていたこと。そこで上がってきたんやから。

 31日からの日本ハム2連戦、そして仙台に移動しての楽天2連戦は、指名打者制。昨年12月に右肩を手術した林は、29日に出場選手登録されたばかりだ。ロッテ戦で代打で登場し、いきなりタイムリー二塁打を放った。復活した打の「破壊力」は見せつけたが、まだ復帰レベルは守備までいたっていない。段階を上げていく上で、最高の舞台が整えられた。

 前夜の活躍は、広沢打撃コーチを「そういう(チャンスで結果を出す)運を持っているんだよ」とうならせた。しかし、まだ100%ではない。7カ月以上、実戦から遠ざかり、練習試合を含め2試合で4打席に立っただけ。「まだ実戦が足りないのは現実。徐々に仕上げていかないといけない」という。スタメンで打席数を重ねて、本来のスイングを取り戻していく。そのため、打順も「5番」ではなく「7番」が濃厚だ。

 この日、林は甲子園練習に参加した。フリー打撃では33スイング中、柵越えは1本だった。広沢打撃コーチが「(状態は)まだキャンプ紅白戦の段階だよ」と話す。それでも、結果を出す力を証明してみせた。昨季は打率2割9分2厘、15本塁打でチーム2位の58打点をあげた。サヨナラ本塁打も放つなど、ここ一番での勝負強さも光った。独走態勢をより強固にする切り札が、投入される。【佐井陽介】