<横浜2-7広島>◇5日◇横浜

 横浜村田が、本塁打王争いで単独トップに立った。4点を追う4回裏、広島前田健の速球を左翼席上段へ43号ソロを放った。並んでいた巨人ラミレスは不発で、一歩リードした。村田は「ほぼ完ぺきに打てました。皆さんの期待にこたえられるよう、頑張ります」と話した。残り6試合と、巨人より2試合多いのも有利な材料となる。

 北京五輪でチームを離れ、2年連続のタイトルは難しいかと思われた。ラミレス追撃のポイントになったのは安打といっていい。村田は9月以降の27試合で無安打が2試合だけ。ラミレスを追い掛けている際も「安打が出ているうちは本塁打も出る」と話していた。毎日のように出る安打が、本塁打王争いを支えている。ただ、この日もチームの勝利には結びつかなかった。