23日にカブスの入団テストを受けた元巨人の野口茂樹投手(34)が、来季移籍先を米球界1本に絞っている意向を明かした。25日は川崎市のジャイアンツ球場で練習。「アメリカならどこのチーム、契約でもありがたいが、(米以外の)他国でのプレーは今のところ考えていない」と話した。米球界からオファーがなかった場合は現役引退することも同時に示唆した。

 カブスの入団テストは急に日程が入った。「準備期間が少し足りなかった」と野口は言うが、担当スカウトからは一定の評価を得た。「自分の夢というか、悔いのない形で現役生活は終えたい」。MVP左腕のプライドと米球界挑戦のモチベーションが孤独なトレーニングを支える。「年が明けても球場をお借りして、練習を続けますよ」と前向きに話した。

 [2008年12月26日9時45分

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