<オープン戦:横浜8-7オリックス>◇15日◇横浜

 横浜の新外国人、ダン・ジョンソン外野手(29=レイズ)が豪快な1発で不安を一蹴した。6回裏1死一塁で代打出場。シュート回転してきた球をフルスイングすると、打球は右中間へ吸い込まれる来日初の2ランとなった。キャンプ序盤から右肩、股(こ)関節、左足太ももと故障を繰り返してきた大砲が、ピッチを上げてきた。

 焦りは全く感じさせない。「まだ5打席目で『どうだった』とコメントする時期ではない。タイミングを取り戻そうと思い、たまたまスイングをするところに来た」と涼しい顔で振り返る。試合前にはオリックスのローズと談笑し「ベースボールと野球の違いを感じて受け入れられれば活躍できる、アドバイスしてもらった」と、適応する重要性を学んでいた。

 首脳陣は「5番左翼」を期待している。これまでは代打出場のみだが、大矢監督は守備について「20日以降です。まずはDHからと思う」と説明した。内川、村田の後を任される助っ人が他球団の脅威となる。

 [2009年3月16日8時20分

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