<広島2-5巨人>◇15日◇マツダスタジアム
巨人がラミ・ゴンの活躍で苦手広島を粉砕、勝率7割6厘とした。先発投手を完全に読み間違えたが、主砲アレックス・ラミレス外野手(34)には、そんなの関係ない!
左腕青木高をとらえて7号V3ラン。先発ディッキー・ゴンザレス投手(30)は6回2失点で3連勝、20イニング無四球の精密機械ぶりを発揮した。巨人の貯金は「14」。勝率7割6厘なら、残り108試合で76勝する計算になる。現在の24勝を加えると、なんと100勝ペースだ。
敵の奇襲を粉砕した。巨人ラミレスが4回、先制3ラン。広いマツダスタジアムの左中間を突き刺す7号アーチが、そのまま決勝弾になった。マウンドで肩を落とす広島青木高を横目に、自軍ベンチ前でお得意のパフォーマンスを決めた。
試合前、メンバー表交換を終えた原監督は、小首をかしげ苦笑いを浮かべた。広島の先発投手は青木高。中4日でぶつけてきた左腕に「なんで!?」という声も飛んだ。エース右腕ルイスを想定し、下位打線に左打者を並べていた。本格派右腕の予想に、技巧派左腕をぶつけられた。
試合開始直前、ベンチ前で円陣を組み青空ミーティングを実施した。だが丁寧に低めを突かれ3回まで完全投球を喫する。4回。再び動いた。ベンチ前で再度の円陣を組み、篠塚打撃コーチのゲキが飛んだ。「低めに手を出さずストライクを狙っていこう」。効果はてきめんに出た。松本、小笠原と高めを逃さず連打で1死一、二塁。ラミレスも初球の高め直球を逃さず、決勝アーチを放り込んだ。
原監督は「最初の3ランで、終始主導権を握ることができた。先発を読み違えたのはある。ただ、我々は限られたメンバーで戦うのだから。ベンチのミスも選手は関係ありません」と潔く認め、選手をたたえた。巨人は相手先発が読み切れなければ偵察メンバーを入れ、試合前ミーティングは複数投手を見る。完全な読み違いは07年クライマックスシリーズ(CS)第2ステージ初戦、中日に小笠原をぶつけられて以来だが、チームとして試合中にアジャスト(適応)してみせた。
ラミレスは「準備は3連戦で考えている。そんなに面食らってないよ」とニヤリ。前日もルイス、青木高を含めた投手の映像を見て、予習を済ませていた。唯一負け越している広島に快勝し貯金は今季最多の14。勝率も驚異の7割超えだ。その裏に、主砲の抜かりない準備があった。【古川真弥】
[2009年5月16日8時2分
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