右太もも裏を痛めたソフトバンク小久保裕紀(37)が、フル出場へ決意を見せた。小久保はチームで唯一の全試合出場者だが、28日までの巨人2連戦で全力疾走できないシーンがあった。29日、チームと同じ移動便で東京から福岡に戻ったが、全体練習は治療のため免除。万全ではないが、チーム最年長で主将を務める男は「(右足は)出場しながら治せる。オレは試合に出続けるつもり」と言い切った。

 追い風は30日からのDH制復活。秋山監督は「(小久保の試合出場は)本人次第。行けると言えば行く。DHもある?

 そうだよ」と話し、患部を悪化させないためのDH起用が最有力だ。今回の代役一塁は森本、小斉、中西らが濃厚だが、今後はオーティズの一塁守備練習を本格化させるプランもある。

 ただ、小久保本人は守備についても「休むまではない」と語り、強行出場の覚悟でいる。中日との首位攻防戦。「欠場」という2文字は主将の脳裏にはない。

 [2009年5月30日11時20分

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