東大出身の横浜松家卓弘投手(26)は、じっくり真のセットアッパーを目指す。12日、遠征先のKスタ宮城での練習に参加。前カードの日本ハム戦で1軍デビューを果たした右腕に、田代監督代行は「これからは1、2点差の場面でも使おうと思う。タフだからね」と話した。これまでは敗戦処理に近かったが、勝利の方程式への階段を上ることになる。

 松家自身は謙虚だ。「目の前の自分ができることを1つずつやっていくだけです」と話した。5年目にして初登板だっただけに、1軍定着の厳しさは想像がつく。「考えているのは1カ月先の体調です。練習の時も肩ひじ、体幹のチェックはしますし、遠征先でも半身浴をします。引きこもりなんで(笑い)」と、体のケアに余念はない。

 今後の先発起用の可能性に、田代監督代行は「周りとの兼ね合いもある」と、一気に階段を何段も飛ばさせることは考えていない様子だった。

 [2009年6月13日9時33分

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