<中日3-4横浜>◇20日◇ナゴヤドーム

 1点リードの8回裏2死満塁。横浜6番手の工藤公康投手(46)は中日平田をカウント2-2から外角直球で見逃し三振。ベンチで「危なかったあ」と、おどけた表情を見せた。中日に今季初のカード勝ち越しを決めたのは、ベテラン左腕の読みだった。

 「もうちょっとコースに行く予定だった。打ってたらセンターオーバーだろうな。でも見逃しの確信があった」と変化球待ちを見切っていた。13日には来季契約を結ばないことを通告されたが、選手を辞める気持ちは全くない。「野球が好きだから、ここにいさせてもらえるだけありがたい」。田代監督代行も「大ピンチでああいう気持ちの持ち方を若手は見習ってもらいたい。(今季は)戦力としてやっていきますよ」と目を細めた。

 [2009年9月21日7時48分

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