国内フリーエージェント(FA)権を保有するソフトバンク多村仁志外野手(32)が8日、プレーオフ終了までFA権に関する結論を封印し、チームの逆転日本一に貢献する決意をみせた。多村は「11日に権利は取れますが、まだ、シーズンが終わっていないし、自分としてはCSを勝ち抜き、ここ(福岡)で日本シリーズをやることしか今は考えていません」と話し、まずはグラウンドでの戦いに集中する姿勢を貫いた。

 球団側は今季最終戦にあたる11日の楽天戦(Kスタ宮城)後、日本シリーズ開幕(31日)までに話し合いの場を持つ方針。まずは多村の意思を確認し、本格的な交渉へと移る予定だ。だが多村のプレーオフへの思いが強く、話し合いはCS終了後となる可能性もある。

 多村は今季、右肩痛のため開幕から出遅れ、5月22日に1軍登録。ここまで92試合出場で、打率2割8分6厘、17本塁打、57打点をマーク。交流戦Vに貢献し、チームの2年ぶりAクラス入りに一役買った。昨オフは国内FA権を保有しながら宣言せず、1年契約を結んでいる。

 多村にとっては、11日の最終戦は節目の1日となる。今季の1軍登録日数は143日となり、昨季終了時に8年2日のFA資格日数を持つ多村にとっては、海外FA権を満たす日にもなる。類い希な野球センスと長打力を秘めるスラッガーだけに、今後の動向は注目を集めそうだ。

 「(秋山)監督も(日本シリーズで)もう1度、福岡に帰ってくると言われている。体も痛いところはないし(出場の)準備はできています」と多村。まずは、自身初となる日本一へ闘志をのぞかせていた。

 [2009年10月9日11時43分

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