西武が大久保博元・編成部プロ担当(42)を2年ぶりに現場復帰させることが24日、明らかになった。ポストは2軍打撃コーチが有力。今季4位に終わり、打撃部門強化を目指す渡辺久信監督(44)が、復帰を要望していた。現有戦力の底上げを急務とする球団も、適任と判断。昨季1軍打撃コーチとして日本一へ導いた手腕を、来季は若手育成のために発揮することになった。

 08年に入閣した大久保氏は早朝から打ち込む「アーリーワーク」などの熱血指導で打線を改革。リーグトップの198本塁打、715得点の打線をつくりあげ、日本一の原動力になった。だが昨年オフにプライベートの問題などもあって、1年限りで退任。編成部に配置転換された今季は、阪神からトレードで獲得した藤田が活躍。引き続き編成部を任されることが検討されたが、打撃不振もあってBクラスに転落したチームを立て直すために、再び白羽の矢が立った。

 球団は伸び悩みが目立つ2軍の改革に着手。片平晋作2軍監督(60)は今季限りで退団。後任ポストには、指導力に定評のある行沢久隆・編成部プロ担当(56)が就任する。強烈な個性で選手を導く大久保氏とともに、日本一奪回の土台をつくる。

 [2009年10月25日7時34分

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