JABA東北大会が開幕し、TDK(秋田)が予選リーグ白星発進を切った。昨年の日本選手権覇者で、今大会3連覇を狙うヤマハ(静岡)を6-3で下した。最年長で投手コーチ兼任のエース小島康明投手(33=東農大)が先発し、強力打線を相手に6回3失点(自責1)と試合をつくった。暴風警報が発令される厳しい環境下も、ベテラン右腕の安定感で流れを呼び込んだ。
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風が吹き荒れる中でもエースは頼もしかった。小島は「集中力が切れそうなところでも粘ることができました」と6回を4安打6奪三振。相手は昨年の日本選手権で頂点に輝いたヤマハ。さらに、JABA東北大会も2連覇中と、いきなり大きな壁が立ちはだかった。それでも「チームとしても気持ちで勝つ、負けないというのを体現できました」と投打がかみ合った試合で強敵を下した。
この日は暴風警報が発令され、一時は風速15メートルも観測。別会場では3試合で計9本塁打が飛び出すなど、左翼方向への風が試合の行く末を大きく左右した。そこで小島は配球を意識。「右バッターには引っ張られないように、逆に左バッターには引っ張ってもらうような投球を心がけました」。6回に左翼への1発を浴びるも、左方向への打球は3割程度。ベテランの策が功を奏した。
進化は止まらない。これまでは、小島が「生命線」と話す直球とチェンジアップの2球種を軸としてきた。だが、今年は“3球種目”にこだわる。現時点で手応えを感じているのはカーブ。「バッターが嫌な配球というのを目指して、投球に深みを持たせたいです」と口にした。
今月16日からは都市対抗野球1次予選が始まる。チームでは「都市対抗予選につながる大会」という共通認識を持ち、今大会に臨む。「チームの柱として投げさせてもらっているので、みんなを引っ張って勝利につなげていきたいです」。今年もこの男の力が必要不可欠だ。【木村有優】



