25歳差コンビで先発を争え!
中日森繁和ヘッドコーチ(55)が16日、ナゴヤ球場で行われた合同自主トレを初視察し、山本昌投手(44)と伊藤準規投手(19)を沖縄キャンプで1軍スタートさせる方針を示した。他の投手陣に先駆けての指名で、目の届く場所で競わせるのが狙い。昨季1勝止まりの山本昌にとって1軍スタートは8年ぶりとなり、プロ未勝利の伊藤は初。親子ほども年が離れたキーマン2人のバトルが、V奪回を目指す竜投に新風を吹き込む。
合同自主トレを初視察した森ヘッドが、25歳差コンビのキャンプ1軍スタートを明言した。セ・リーグ最年長44歳の山本昌と、売り出し中の19歳・伊藤だ。「2人を先発で競わせる。その2人だけは(1軍スタートを)決めている。期待しているということ」。18日のスタッフ会議で正式に決まるが、他の先発陣に先駆けて公表した。
プロ27年目の山本昌には、土壇場の奮起を期待している。昨季は不本意な成績に終わったが、通算205勝と実績は申し分なく、ストレートの球威も落ちていない。ダメなら現役引退の覚悟を示し、今季にかける思いもハンパではない。森ヘッドは「最後のつもりって言ってたけど、うまくいけば10勝するかもしれない。そうなれば来年もということになる。ダメなら考えればいいんだ」と説明。これまで2軍でマイペース調整させてきたが、初めて自らの目で調整ぶりを見極める構えだ。
伊藤は最速153キロのイケメン右腕。昨年は9月30日の巨人戦でデビュー。CS第2ステージでも巨人打線相手に好投した。CSが6戦目までもつれれば、先発に抜てきされるプランもあった。体重は入団時より5キロ増えて77キロ、身長も0・5センチ伸びて187センチ。身体能力はチームトップクラスで、この日34人が参加した4キロ走では楽々1位となった。森ヘッドは「今年は(戦力として)計算している。ゼロになる可能性もあるけどな」と話した。
伊藤にとって山本昌は、父・彰浩さん(44)と同い年の特別な存在だ。昨年の2軍読谷キャンプでキャッチボールし「同じ左投げの父とよくやってたんで、不思議な感じでした」と話していた。練習の1球目から丁寧に右足を踏み出すという姿勢に心酔しており、メンタル面のアドバイスをもらったこともある。森ヘッドの競争指令を伝え聞き「やるからにはローテーションに入りたいと思っています」と、胸を借りる覚悟を固めた。
昨年巨人に12ゲーム差の2位に甘んじた中日は、すべての面でレベルアップする必要がある。昨年わずか1勝の山本昌、ほぼ1年間を2軍で過ごした伊藤は、いわば新戦力。激しいチーム内競争を繰り広げれば、他の投手陣に刺激を与えることにもなる。今季の先発ローテは吉見、チェンを中心に組まれる見込みだが、世代を超えた25歳差コンビがV奪回へのキーマンとなる。【村野
森】
[2010年1月17日10時49分
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