広島栗原健太内野手(28)の本拠地球場で打席に入る際のテーマ曲が、ヒップホップからクラシックに変更になる。9日、知人で、人気ドラマ「のだめカンタービレ」で演奏シーンの吹き替えを担当するなど活躍中の若手実力派ピアニスト、清塚信也さん(27)がキャンプ地の沖縄を訪問。ショパンやオリジナルのピアノ曲を清塚さんが提供し、テーマ曲として使用する予定だ。昨季は打撃不振に悩んだコイの主砲が、クラシックで華麗に復活する。
今季の栗原はクラシックで勝負する。この日、沖縄市内のキャンプ地を訪問した清塚さんは「僕も野球が大好き。野球の泥臭さも魅力ですが、栗原さんの素顔はクールなところもある。そういうイメージを持ってほしいので」と、栗原に提供するテーマ曲の意図を説明した。既に書き上げているオリジナル曲は、ピアノだけの演奏で、栗原の持つストイックさや厳しさを表現するものになる。また、ショパンの「幻想即興曲」や「革命」といったスタンダード曲も用意する。今後、CD化される可能性もあるという。
本拠地球場の選手が打席に入る際に流れるテーマ曲といえば、闘志が沸き立つアップテンポな曲がほとんど。栗原も昨季はヒップホップをかけていた。それが180度の転換。清塚さんは「ピアノだけで静かな闘志を燃やしてほしい。ショパンは意外な取り合わせですが、新しいのでは。栗原さんの硬派な部分に合うと思います」と話している。
清塚さんは音楽家を目指す若者たちを描いた人気ドラマ「のだめカンタービレ」で、千秋真一役の玉木宏のピアノ吹き替え演奏を担当。テレビCMや映画音楽など演奏活動だけでなく、さまざまな分野で活躍中の若手ピアニストだ。知人を介して知り合った2人は同年代ということもあり意気投合。清塚さんの生演奏を栗原が直接聴き、感銘を受けたことがテーマ曲作りのきっかけで、栗原も「すごい迫力を感じて、ピアノの音もいいなと思いました。忙しい中、曲を作っていただきありがたいです」と感謝した。
清塚さんの演奏を見て、野球に通ずる点も発見した。一発勝負の演奏でいかに集中するか、大きな音を出すには逆に力を入れて弾いてはいけないなどの興味深い話を聞き、栗原は「いかに力を抜くか。野球もそうですし」と参考になったという。オリジナル曲はまだ聴いていないが、今後届けられた曲から気に入ったものを選んで今季のテーマ曲にする予定。昨季は打撃不振に悩まされたが、“のだめクラシック”が、主砲復活のファンファーレになる。【高垣
誠】
[2010年2月10日10時10分
紙面から]ソーシャルブックマーク




