横浜ドラフト1位の筒香嘉智内野手(18)が1日、横浜高の卒業式に出席した。顔は誰よりも黒く、キャンプでの充実した練習を物語る。「久しぶりに仲間と会えました。少しやせたんじゃないかと言われました」と白い歯がこぼれた。

 門出の日、野球部の小倉清一郎部長(65)からは厳しい言葉を贈られた。「まだ一流から打っていない。谷底に落ちてはい上がってきた方が彼のためになる」。CS放送で練習試合をチェック。バットのヘッドが前に入り過ぎていることに気づき「もっとスムーズに軌道を描くように」と教え子の気持ちを引き締めた。筒香も「謙虚な気持ちを忘れずにやっていく」と神妙な表情だ。

 2日は都内で新人研修会に出席、3日から再びチームに合流する。プロ第1号が待たれるが「高校時代も本塁打を狙って打席に入ったことはない。センター中心に打っていく」と初心は忘れない。

 [2010年3月2日8時44分

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