<オープン戦:巨人5-3横浜>◇21日◇東京ドーム

 開幕を5日後に控え、横浜投手陣が早くも迷走している。8回、今季から先発に転向予定の山口俊投手(22)がリリーフで登板。当初は22日の先発登板が有力視されていたが、尾花監督は「リリーフもやらせておこうかなと…。いろいろなケースを考えて」と意図を説明した。

 起用の裏側には、横浜の苦しい台所事情が見え隠れする。守護神候補として獲得したクリス・ブーチェック投手(31=パイレーツ)が7試合で防御率6・43とピリッとせず、尾花監督もしばしば「8回までは安定してきたが最後が不安」とぼやきを漏らしてきた。山口も16日の楽天戦で8失点と、先発として結果を残せていない。同監督は「(先発5枚の1人という)考えはあんまり変わらない」と方針転換を否定するが、一方で「長いシーズンの中には、いろいろとあるかもしれないということ」と緊急事態を想定しているムードをにおわせる。

 20日には開幕が内定しているエース三浦が8被弾と不安をのぞかせた。山口が抑えに戻るとなれば、ローテが白紙に戻ることになる。【鈴木良一】

 [2010年3月22日8時43分

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