<阪神7-3横浜>◇26日◇京セラドーム大阪

 横浜尾花高夫監督(52)の執念の采配も実らなかった。主砲の活躍で試合の主導権を握ったが、先発ランドルフの不調で逆転負け。これで開幕戦7連敗。球団ワーストを更新した。試合後はしぶい表情で「先頭打者への四球がいけない。ホームランでも1点しか取られないんだから…」と振り返った。4回の5失点はランドルフが鳥谷に与えた四球から。「四球2割減」をテーマに掲げて投手陣に説いてきた。ぼやきたくなるのも分かる。

 試合を決める追加点を奪われた7回はカスティーヨの捕球ミスで併殺を取り損ない、続く城島に適時打を打たれた。小さなミスが重なり、気がつけば7点を奪われた。

 1点リードの4回無死一塁では内川に送りバントを命じた。2点を追う7回にはセットアッパーの真田を投入した。「強いチームにはただの1試合だが、横浜には大事」の言葉通り、開幕勝利に執念を見せたが、つながらなかった。「チームはいい雰囲気」の言葉とは対照的に、表情は曇ったままだった。

 [2010年3月27日7時45分

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