30日から本拠地開幕(巨人戦)を迎える横浜が29日、横浜スタジアムに新兵器を導入した。一塁側ベンチ裏のスペースに用意されたのは、ボクシング用のサンドバッグ。傍らには竹刀とバットも置かれた。発案者の島田誠ヘッドコーチ(55)は「スイングしても何をしても良し。いつもいつもおとなしくてもダメ」と説明。選手が闘志をむき出しにして試合に臨み、悔しい結果となった時にはストレスを発散してもらおうと意図がある。サンドバッグは国内メーカー製で約140センチ、価格は2万5000円。

 選手からは早くも好評を博した。以前、内川が怒りからロッカーを破壊した“前科”があり、主砲村田は「内川さんが壁を壊すので」とニヤリ。内川も「僕用です」と話した。

 巨人コーチだった尾花監督を迎えた横浜。ここまで巨人には4季連続で負け越しており、昨年は8勝16敗と屈辱的な対戦成績が残っている。闘志を前面に出すことで、5年ぶりの勝ち越しを狙う。【斎藤直樹】

 [2010年3月30日8時3分

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